基礎 〜ダブル配筋のベタ基礎〜


基礎とは?

基礎とは、建築物の重量を支え、安定させるために設ける建物の最下部の構造のことです。
建築基準法上の基礎の定義としては、
1.建物を支えるのに十分な構造であること。
2.一部の地盤が下がっても壊れない構造であること。
となっています。

現在日本では「布基礎」と「ベタ基礎」の2種類が、主要な基礎の仕様として施工されています。

▼ ▼ ▼ 布基礎 ▼ ▼ ▼ 
 
▼ ▼ ▼ ベタ基礎 ▼ ▼ ▼ 
 
地面から突き出しているコンクリートの壁を「立ち上がり」と言いますが、それが連続して繋がり、その上に柱や壁が載り、その荷重を地面に伝えるのが布基礎(左)です。一枚の大きなコンクリートの板に建物が載るのがベタ基礎(右)です。


 
布基礎(左)とベタ基礎(右)のコンクリートを流すまえの写真です。
布基礎は立ち上がりの部分だけにベースがあり、その中間部分は土のままです。
ベタ基礎は全面、すなわち建物を上から見た大きさの面が全てベースになっています。


 
布基礎とベタ基礎を断面で見たところです。
布基礎は建物の荷重を柱や壁の直下で帯状に支え地盤に伝えるのに対し、ベタ基礎は家全体の面積で荷重を分散させ建物を支えます。


 
万が一の大きな地震による不等(ふとう)沈下が起きた場合の基礎の状態です。
面で支えるベタ基礎に対し、点で支える布基礎は不等沈下による建物への影響が高くなる可能性があります。


   

不等沈下の結果、基礎が割れてしまう事を『基礎の座屈』と言います。
特に、直下型地震が起こった阪神淡路大震災で倒壊した建物のほとんどは、倒壊とともに基礎の座屈も発生していました。


シングル配筋とダブル配筋の違い

▼ ▼ ▼ シングル配筋 ▼ ▼ ▼ 
 
▼ ▼ ▼ ダブル配筋 ▼ ▼ ▼ 
 

シングル配筋(左)とダブル配筋(右)の写真です。
いずれもベタ基礎の仕様ですが、シングル配筋は鉄筋が1列、ダブル配筋は鉄筋が2列になっています。


 
断面で見ると同じ荷重の伝え方ではありますが、鉄筋が2重に入ることによりコンクリートの厚みも厚くなり、さらに強度を増します。
では、なぜダブル配筋にする必要があるのでしょうか。


   

コンクリートは圧縮強度に強く、引張り強度に弱いという特徴があります。
その引張強度を補うのがコンクリートの中に入っている鉄筋です。


 
実は、シングル配筋のベタ基礎は、大きな外力が加わった時に座屈する可能性があります。  

それに対し、上下2段に入ったダブル配筋は、うえからの外力に対しては下の鉄筋が効き、下からの外力に対しては上の鉄筋がきくことで、強度が増し、シングルベタ基礎よりもさらに座屈しにくい構造となっております。


  主筋の太さ
(鉄筋の量)
ベースの厚み
(コンクリートの量)
配筋間隔
(鉄筋の本数)
一般的なシングル配筋のベタ基礎 10o 異型鉄筋 150o厚(布基礎の防湿コンクリートは50o) 300o間隔
イエコロジーの
ダブル配筋のベタ基礎
13o × 13o 異型鉄筋
上下ダブル
200o厚 200o間隔 × 200o間隔
上下ダブル
※「0宣言の家」の基準では、ベースの厚み:180mm以上、配筋間隔:300mm未満です。



ダブル配筋のベタ基礎はガソリンスタンドと同じ仕様

消防法の危政令第13条の資料です。 主筋が13ミリ、鉄筋ピッチは250ミリ間隔です。弊社のダブル配筋の基礎は、主筋は同じ13ミリ、鉄筋ピッチにいたってはガソリンスタンドよりも間隔の狭い200mmで施工されています。 左の図で、燃料の入った地下タンクを覆っている厚いコンクリートの中に、鉄筋がダブルで配筋されているのも確認できます。



なぜ“ガソリンスタンドと同じ”なのか

右の写真は、阪神淡路大震災直後の神戸市内の様子です。ガソリンスタンドは消防法や建築基準法において厳しく制限されていて、地下のガソリンタンクはたとえ地表面に炎が広がっても引火しないように、厚いコンクリートに覆われています。
またガソリンスタンドの周囲は高い耐火性のある壁が義務づけられていますので、逃げ込む場所がなければ、ガソリンスタンドの高い天井の下はとても安全な避難場所になります。
実際に阪神淡路大震災や新潟中越地震において一件も火災事故が発生していないことがそれを証明しています。
(写真:兵庫県石油商業組合提供)



家づくりでもっとも大切な基礎と構造

健康で、安心安全に、永く豊かに暮らすために必要なこと。
それは、基礎や柱などの「見えない部分」をしっかり作っておくことです。
家具は買い替えることができます。
壁や床は張り替えることができます。
断熱材も入れ替えることができます。
しかし、基礎や構造部分を作り直すのは容易ではありません。
人も、家も、まずは確かな足元と骨組みが大切です。
専門家が「想定外」と言う地震が度々起こる日本に住む以上、
可能な限り「想定内」で被害を最小限に抑えられる家造りを追求した、
その一つの答えが、このダブル配筋のベタ基礎です。

 

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